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高丘親王航海記 / 澁澤龍彦

高丘親王航海記 (文春文庫)高丘親王航海記 (文春文庫)
(1990/10)
渋澤 龍彦

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内容(「BOOK」データベースより)
貞観七(865)年正月、高丘親王は唐の広州から海路天竺へ向った。幼時から父平城帝の寵姫藤原薬子に天竺への夢を吹きこまれた親王は、エクゾティシズムの徒と化していたのだ。鳥の下半身をした女、犬頭人の国など、怪奇と幻想の世界を遍歴した親王が、旅に病んで考えたことは…。遺作となった読売文学賞受賞作。


澁澤龍彦が咽頭ガンと闘いながら書いた遺作。
自らの投影である高丘親王が、お供を連れて天竺を目指す。夢とも現実ともつかぬ世界を、境界線無しで自在に行き来しながら、天竺を夢見て旅をする。

旅の途中に出会うジュゴンや象、ラフレシア等々、初めて視るモノ全てに興味を示す高丘親王。
年齢を重ねても、面白いことや不思議なことにかける情熱、そして探求心。まさに澁澤本人そのものだ。
ラスト・シーンは、澁澤龍彦と高丘親王が本当にオーバーラップしてしまい、とても切ない気持ちになった。

ひらがなの使い方が絶妙で、物語全体を通しての印象はとても優しく、とても柔らかかった。
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| その他:書評 | 00:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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さかしま / J.K.ユイスマンス

さかしま (河出文庫) さかしま (河出文庫)
J.K. ユイスマンス (2002/06)
河出書房新社
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出版社/著者からの内容紹介
三島由紀夫をして“デカダンスの「聖書」”と言わしめた幻の名作が待望の文庫化。ひとつの部屋に閉じこもり、自らの趣味の小宇宙を築き上げた主人公デ・ゼッサントの数奇な生涯。澁澤龍彦が最も気に入っていた翻訳。


澁澤龍彦の美しい翻訳が冴え渡る一作。主人公“デ・ザッセント”のデカダンスな生き様・趣向と見事に合致した結果だろうか?
本編にはストーリーと云える様なものは殆ど無く、ダラダラと進んで行くのですが、主人公デ・ザッセントの築き上げて行く、超個人的な世界にのめり込んでしまった。読んでどうなるものでも無いのだけれど、読んでみて心から良かったと言える作品。不思議不思議。

| その他:書評 | 19:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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適当教典 / 高田純次

適当教典 適当教典
高田 純次 (2007/06)
河出書房新社
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胡散臭い質問に純ちゃんが適当に返事を返すQ&A形式の下らない本(笑)。基本的に質問にある悩みを全て受け入れちゃうし(笑)、自分には責任が無いのを良いことに、好き勝手言ってる。テレビのまんまです。

所々に挿入されているコーナーで、高田純次にまつわる思い出の写真を見てコメントをつけているものがあって、此処だけは大まじめに良いことを書いている(驚)。
これはちょっと心が温まるコーナーなんで、本屋に立ち寄った方はそこだけでも読んでみて。

| その他:書評 | 20:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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新ジュスティーヌ / マルキ・ド・サド(著)澁澤龍彦(訳)

新ジュスティーヌ 新ジュスティーヌ
(1987/07)
河出書房新社
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内容(「BOOK」データベースより)
身も心も美徳に捧げ、美徳のために生きようとしたがために、悲惨な出来事に次次と遭遇し、不幸な結末をむかえる美少女ジュスティーヌ。悪徳に生きた姉ジュリエットの物語と対をなすこのジュスティーヌの物語には、三つの異本が存在するが、本書はその最後の稿にあたり、決定版ともいえるものである。より客観的な手法で、人間の根源的残酷さを描き尽し、思想の深まりを示すサド後期の傑作。

マルキ・ド・サドは名前の通り、SM行為における“S”の語源となっている人物。本作にはサド行為は勿論、スカトロ・肛門性交・近親相姦・夫婦交換(スワッピング)、ホモ・レズ行為等々、兎に角考えつく限りの淫蕩が描かれている。
身も心も美徳に捧げて生きていたいジュスティーヌを容赦なく蹂躙する、悪趣味極まりない変態達。ジュスティーヌ以外の人物は兎に角、変態行為しか考えていません(笑)。
本書は澁澤龍彦が翻訳を手がけており、サドの文学性は些かも損なわれていない。
そればかりか、兎角難解な海外作品を扱う澁澤氏のものとしては、たいへん読みやすい部類に入るのでオススメである。

この新ジュスティーヌ(本来は『美徳の不幸』を読むべきだが)と、ジュスティーヌとは対極をなす姉“ジュリエット”が主人公を務める『悪徳の栄え』は、必ずセットで読んでおきたい作品である。

(…本のレビュー1発目がこれってどうよ)

| その他:書評 | 19:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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